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歯科医院による治療の精度の違い、その理由とは?

歯科治療を取り巻く環境はこの10年で大きく変わって来ておりますが,一番従来と変わったのは拡大鏡を使用して歯科治療を行うようになって来たと言う事だと思います.

 

例えば,脳外科手術をお願いする時に、顕微鏡で治療を行っている先生と、裸眼で治療を行っている先生がいたら、どちらの先生にお願いするでしょうか?古くからの付き合いがある裸眼で治療する先生に命を預けると言う方も多いかとは思いますが,治療を行う際に見えている病変の細部の情報は格段に顕微鏡を使用している先生の方が多いので、顕微鏡を使用している先生が良いと言う方もいらっしゃると思います.

 

歯科治療も基本的に見えないものは治療効果が判断しにくいため、見えない部分をなるべく少なくする検査器具が開発されてきました.CTでは2次元的に判断できなかったものが見えるようになりましたし,細菌検査では位相差顕微鏡やDNA検査で歯周病の原因菌を確認する事も出来るようになっています。

 

拡大鏡も時代の流れでしょうか、しっかりと歯科治療の効果を確認するための検査器具として普及しています.虫歯治療に限らず、様々な歯科治療に拡大鏡や顕微鏡を使用する事で歯科治療の精度が上がっています.


細部まで目で確認する拡大装置

歯の穴の確認
歯の穴の確認

しっかりと拡大鏡を使用して治療してもらった場合と、裸眼で治療した場合、何が違うのでしょうか?

 

自分自身が他の歯医者に治療してもらうならなぜ拡大鏡を使用してもらいたいと思うか?というのは、自身の経験的に、12に年前に裸眼から拡大鏡の使用に変えた時の衝撃が忘れられないからです。

 

正直、裸眼で治療していて、2年もするとある程度自信を持っていたのですが、拡大鏡を使用してからは歯科治療はしっかりと見なくては何もできていないということがわかりました。余分な部分を削ってしまったり、歯に傷をつけてもわかっていなかったことがわかりました。拡大鏡を使用してわかったことは、多くの歯科医院で行っている歯科治療は、それほど精度の高い治療ではないことです。こんなに隙間が空いているのかなど、拡大鏡を使用すると分かることがたくさんありました。

 

歯に穴ができてしまった場合、まずはしっかりと大きさを確認して治療をするかどうかの判断をします。レントゲンを撮った上で拡大鏡でお口の中を確認します。

 

歯の穴の大きさによって歯の治療法が変わります。大きく削らないように,慎重に最小限の範囲の治療を行うためにはしっかりと拡大して歯を見る必要があります。拡大鏡を使用することで、虫歯治療の精度が上がるためです。

 

何度も歯科治療のやり直しをしないためには精密な歯科治療が必要になります。

 

歯の穴の治療に関しましては下記のページに詳しい内容を記載させて頂いております.ご興味のある方はクリックしてご覧ください.

 

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